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  黒酢日記4

こんにちは。筆致俳句【HITCH-HIKE】の黒酢です。

突然ですが皆さんの周りに天然な人はいますか?
僕は聡明な人や逡巡まみれの人と同じくらい天然な人が大好きです。

グループに一人くらいは天然やKYな人がいた方が(ときに厄介な事もあるけど)長い目でみたら絶対に楽しいように、単に人生を盛り上げてくれるという意味でも、またこちらの想定外の言動をする人と日常的に接することで「他者」への耐性を育てる事ができるという意味でも、天然な方は重宝したいなと思います。

もしかしたら私自身がすごく抜けているため無意識的に人種の近しい方々に肩入れしているという説も無きにしもあらずですが、ともあれ世の中の豊かさの証左として、世間に居場所を見出しかねているかもしれないそういった天然の方々が自然と呼吸ができて、かつ輝いて見える様な空間がたくさんあって欲しいし、そんな空間を支えるような器量を私も備えていたいものだな、と願う今日この頃です。

ではまた。

第四回テーマ「愛すべき放言 10選」

●「こっちの子供は英語がうまいねえ」
(長嶋茂雄/アメリカにて)

●「打倒、倒すぞ!」
(白石美帆/司会を務める「スーパーサッカー」のオープニングで)

●「ビートルズって、グランジ?」
(小島麻由美)

●「頑張ってください」
(福原愛/オリンピック直前の記者会見にて、同席してた柔道の野村忠宏に
「僕と愛ちゃんで金メダル二つ取ります!ね、愛ちゃん!」と振られた時の返し)

●「テヘ」
(長嶋茂雄/英語の授業にて「The」の読み方がわからず、こう発音)

●「俺、もの忘れがひどくてさ、トイレに入って
「何をしにトイレに来たのか」忘れちゃうんだ」
(高田純次)

●「あなたの悩みを50%解消する本ってのが売っててさ、
俺、悩みを100%解消したいと思ったから、迷わず2冊買っちゃったよ!」
(フランチェスコ・トッティ)

●「この人はなんでもお金で解決しようとして…」
(浅田美代子/母親の葬式に出席してくれた明石家さんまが香典を差し出した時の発言)

●「I Live in Edo」
(長嶋茂雄/「I Live in Tokyo」を過去形にせよ、という設問で)

●「セクシーすぎて疲れちゃった」
(ビヨンセ)


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  忘れられない映画 ~山中貞雄 編~

こんにちは。筆致俳句【HITCH-HIKE】のねぎ坊主です。


突然ですが、山中貞雄さんという映画監督をご存知ですか?
昭和初期、22歳の若さで監督デビュー。以後、数多くの脚本・監督作を生み出しながら、28歳の若さで戦病死。夭折した天才映画監督と言われています。

しかし、一般にあまり広く知られている方ではないようです。
私も大学で初めて監督作を観たのですが、その面白さにビックリしたのをよく覚えています。
戦前の作品なのに、内容は全然古くありません!

ただ、26本の作品を監督しながら、現在フィルムが残っているものはたったの3本だけです。
当時はフィルムを保存せずに捨ててしまったり、戦災で紛失してしまったそうです。
実に残念……。
いま、ほぼ完全な状態で観られるのは以下の3本だけです。(昭和10年~12年制作)

『丹下左膳餘話・百萬兩の壺』
『河内山宗俊』
『人情紙風船』

私はこの内、『丹下左膳餘話・百萬兩の壺』と『人情紙風船』を観ました。

『丹下左膳餘話・百萬兩の壺』は、2004年に豊川悦司主演でリメイクされていますので、ご記憶にある方もいらっしゃるのでは?
この作品はテンポも良く、笑いあり涙ありの人情ものです。登場人物の織り成すコミュニケーションの面白さや温かさにホロリとくる場面も多々あり。肩の力を抜いて観られるオススメの作品です。
ひとつのシーンが終わって、その次のカットで「次そう繋げるかぁ~。上手い!」と
心の中で何度唸ったことか。


『人情紙風船』は、タイトルどおり“人情なんて紙風船みたいに軽いよね”という暗い内容の話です。上記の作品に比べ、音楽もほとんどなく淡々と苦境に立たされた浪人の生活を映しています。観終わった後も、決して後味がよいとは言えませんが、何故か忘れられない映画です。主人公の浪人が何とか仕事をもらおうと、上級武士を雨の中じっと待っているシーンが印象的です。
この『人情紙風船』の完成試写の日に、召集令状が届き、「遺作が『人情紙風船』ではさびしい」という言葉を残し、日中戦争に従軍。そのまま戦地で亡くなりました。
戦争さえなかったら、もっとたくさんの作品を観られたのに……。


ほとんど作品が幻となってしまった山中貞雄作品ですが、東京国立近代美術館フィルムセンターで特集を組んでいます!
9/15~9/27の期間中、現存する3本のほか、断片フィルムを集めたものや、戦後にリメイクされた作品などを中心に上映するそうです。
なかなか観る機会のない監督なので、この連休中に足を運んでみようと思います!
行きたかった展覧会もあるし、久々にアートな生活します。



◆「生誕百年 映画監督 山中貞雄」
  東京国立近代美術館フィルムセンター
  会期:2009年9月15日(火)~9月27日(日)


映画ってスバラシイですね。
それでは、また★


  狂歌について

皆様どうもこんにちは。筆致俳句【HITCH-HIKE】Soleilでございます。
このところの地震の多発に、否が応でも暗い不安を感じてしまいますが、皆さ
んは避難袋とか、用意していますか?
わたしは…………してません。しないとなぁ、とは思っていますがなかなか…。
きっとドタバタしているであろう永田町でも、避難袋が間に合わなかった感が渦
巻いていそうな気がします。

前回の記事で『日本三大盆踊り』についてご紹介しましたけれど、
地震にも『富士山三大噴火』といわれているものがあります。
中でも、江戸の中期に起こった宝永大噴火は、比較的最近のものでもあり多数の
記録が残っているので
どこかで聞いた(または読んだ)ことのある方も多いのではないでしょうか?
富士山の噴火する直前に大きな地震があり、地震後はその火山灰で長く人々を困
らせたという天災です。

今考えても、その苦労は計り知れないものですが、日本には「転んでもただでは
起きない」という風習がずっとずっっっとずぅっと昔からあるのを忘れちゃいけません。
こういう天災や飢饉、または今の与野党逆転のような、政に大きな変化がある度
に育った文化があるのです。


『狂歌』

狂歌(きょうか)とは、社会風刺や皮肉、滑稽を盛り込み、五・七・五・七・七
の音で構成したの諧謔形式の短歌(和歌)。
狂歌の起こりは古代・中世にさかのぼり、狂歌という言葉自体は平安時代に用例
があるという。
落書(らくしょ)などもその系譜に含めて考えることができる。独自の分野とし
て発達したのは江戸時代中期で、享保年間に上方で活躍した鯛屋貞柳などが知ら
れる。
特筆されるのは江戸の天明狂歌の時代で、狂歌がひとつの社会現象化した。
狂歌には、古今集などの名作を諧謔化した作品が多く見られる。これは短歌の本
歌取りの手法を用いたものといえる。
近代以降、狂歌は全くふるわず、現在でも愛好者の多い川柳と対照的である。
Wikimedia

誰もが知るような名歌を捻って、時事ネタを織り込んだり、
またはわかり易く風刺してみたり、と
文字より音で情報が伝播していった時代には、時勢を知る何よりの情報源だった
のでしょうね。

(★…狂歌/☆…元歌)

☆これやこの行くも帰るも別れつつしるもしらぬもあふさかの関@蝉丸

★これやこの 行も帰るも 風ひきて 知るも知らぬも おほかたは咳
前述の宝永大噴火の時に詠まれたものです。
火山灰で気管を病んだ人が多かったことが伺える一句。
地震は火砕流による被害の辛さが詠まれていない事も、
江戸の風流(ふりゅう)だったのかも知れませんね。


★白河の清きに魚のすみかねて もとの濁りの田沼こひしき
白河は、寛政の改革を行った松平定信の領地で、前任者・田沼意次の裏のある政
治の方が良かった、という歌。
そういえば先月まで季節はずれの幹線道路工事が、至るところで行われていまし
たね。ふむ。


★金は内藤志摩守 すそからぼろがさがり藤
これは今の長野県にあった信濃岩村田藩内藤家の藩財政が困窮していたことを詠
んだもの。
財政難が極まり、藩内外の商人からした借財でしばらくを凌いでいた領主・志摩
守への狂歌です。
しかしこの領主、不真面目だったわけではないんですね。こんな逸話が残ってい
ます。

領民から借りた金が返せなかった志摩守は、借金返済の代わりに鯉を配りました

しかし領民は「殿様からいただいた鯉は食べられぬ」と用水に放流しておいたと
ころ、

その鯉が増えて、名高い『佐久鯉』になった、というのです。
さがり藤は家紋。金は内藤=金は無い、なのでしょう。

wikipediaにもあるように、川柳とは対照的にローカルになっている狂歌ですが
ある種、タブロイド紙の見出し年鑑を読むのと似てるかな、というくらい、面白
さがあるのも事実。
興味のある方はこちらなんて、オススメですよ。


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