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  黒酢日記5

こんにちは。筆致俳句【HITCH-HIKE】の黒酢です。

最近大分寒くなってきましたね。息を吸ったら口から秋が入ってきます。
ときに皆さんは一年の中でどの季節が好きでしょうか?
春の桜、夏の海や花火、冬のこたつにみかんに雪祭り……
いずれも魅力的ですが、私は今くらいの季節が一番好きで、夏から秋、あるいは秋から冬への変わりかけの時期は気温の低下が鬱な気持ちを誘う反面、感性が鋭敏になっていく感覚がとても心地よく、目の覚めるような快感がそこにはある気がします。
そして何より今の時期はコーヒーが旨い!

また、「いつも頭ん中に常駐させておくのは辛かろうから……」、と記憶の計らいが働いているのかどうかは知りませんが、脳内フォルダの辺土でホコリをかぶって保存されていた、忘れてはいけない想い出の数々が、後頭部からドライヤーの冷風を吹き付けられたような新鮮な感覚と共にぶわっとぶりかえしてくるのもこの時期で、長電話が増える一方で外出の誘いがめっきり減るこの季節は、それら記憶の数々を反芻して日々に内省と見積もりを重ねるまたとない機会であるように思います。

忘れたいけど忘れるべきではない思い出を生活の傍らにそっと侍らせる矜持を持っている人かどうか、あるいは寂しいけど正しい言葉の数々を共有しているかどうか、それらは私にとって友人と親友を明確に分ける重要な基準のひとつでもありますが、「幸せ七割、不安三割が理想」の島田紳助氏の言葉よろしく、世間の誰もが虚構の幸福で生活を上げ底する事無く、許容可能な不幸とヤレヤレ言いながら付き合っていく懸命さを抱いていってくれるようになったらいいなあと思います。民主党が無駄な税金を仕分けしている一方、私たちもまた見栄やら善意やらの贅肉をゆっくりとでいいから削っていけたら良いですね。ではまた。


第五回テーマ「寂しいけど正しい言葉 10選」


●田中さんはとても優しくて 見てるこっちが辛いんです

(『田中さん、愛善通りを行く』/空気公団)


●「ひとつ忠告していいかな、俺から」
「いいですよ」
「自分に同情するな」と彼は言った。
「自分に同情するのは下劣な人間のやる事だ」
「覚えておきましょう」と僕は言った。

(『ノルウェイの森』/村上春樹)


●:バラバラだったみんなの気持ちがひとつにまとまりかけた映画終盤、
そっと荷物をまとめてその場から立ち去る刺青屋の女

「どうしていっちゃうの?」
「みんな仲良すぎるわ」

(『バグダッド・カフェ』/パーシー・アドロン監督)


●赤塚不二夫「また来いよ」
つげ義春「もう来ないよ」

(『トキワ荘の青春』/市川準監督)


●練馬にて

夜中、無性にマックが食べたくなり、店に入って
「てりやきマックバーガーセットひとつお願いします」と注文する。
店員、なぜかしばしの沈黙。

「おそれいりますが、三軒となりで同じ注文をしていただくか、
もしくはこちらのメニューなどオススメですが」と言われる。

一瞬なんのことだかわからず顔を上げる。
そこはケンタッキー・フライドチキンだった。


●:ネットで拾った正論

「どうして戦争が起きるの?」
「みんなが平和を望むからさ」


●「鉄壁くんの爆守備は、自分の不ヅキを誰のせいにもしない、
真冬の雪原にひとり立つ針葉樹だと思っていたの。
だけど、私の知っている鉄壁くんはもういないのね」

(『ノーマーク爆牌党』/片山まさゆき)


●生協への質問:
「愛は売っていないのですか…?」

生協の回答:
「どうやら愛は非売品のようです。もしどこかで売っていたら、
それは何かの罠かと思われます。くれぐれもご注意下さい」

(『生協の白石さん』より)


●彼女の死を僕に知らせてくれたのはもちろん永沢さんだった。
彼はボンから僕に手紙を書いてきた。

「彼女の死によって 何かが消えてしまったし、
それはたまらなく哀しく辛いことだ。 この僕にとってさえも」

僕はその手紙を破り捨て、 もう二度と彼には手紙を書かなかった。

(『ノルウェイの森』/村上春樹)


●田中さんはたまに怒るんだ、苦い味のままにするなって

(『田中さん、愛善通りを行く』/空気公団)






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  暴風域の人々 ~台風18号篇~

こんにちは。筆致俳句【HITCH-HIKE】のねぎ坊主です。

台風18号が通過していきました。なんでも、過去最強クラスの台風とか。
おかげで、通勤電車に6時間30分も乗るはめになりました。もう体中バキバキです。
1日の1/4を車内で過ごすのは、かなりいい修行になります。忍耐です。3時間立ちっぱなし&3時間座りっぱなし。どちらも苦痛。耐久レースのようでした。
同じ車内にいた人々は、みんな無言で座り込んでいました。
ただ、不思議とイライラやピリピリした雰囲気にはなりませんでした。
台風という自然が相手だから、(仕方ないな……)という感じだったのでしょう。
これが、人身事故や信号トラブルでの遅延だったら、30分しない内にやや殺伐とした空気を発し始める人もいます。
横で「……チッ」とか(私、急いでるのよ!)という無言のオーラをだされると、私もブルーな気持ちになります。
これは負のコミュニケーションだと思います。自分の苛立ちを前面にだしてしまうと周囲にも伝染して、さらに苛立ちは拡大します。
こういう時、「つらいのは皆一緒! いつか動く!」
と大らかに構えられる余裕ある大人になりたいものだと切に思います。


★今日の電車内耐久レースで学んだこと

① 常に飲み物は持ち歩くこと
今日は何も持っていなかったので、7時間ほど飲まず食わずでした。
地震の場合もあるので、ペットボトルか水筒を携帯して水分確保。

② 携帯は充電しておくこと
電池なくて、かなり焦りました。

③ 携帯おやつを持ち歩くこと
カロリーメイトやバランスアップなどの携帯用おやつを持っていれば、車内でも人目を
気にせず、割と食べやすいです。私は今日、お弁当でした。さすがに、あの状況で弁当
は広げられません。

④ トイレは済ませておくこと
今日、唯一の救いは、一度もトイレに行きたくならなかったことです。

⑤ 本を持ち歩くこと
本があれば、時間を有効に使えます。今日持っていたのは太宰治の「津軽」。
ただ、「津軽」は面白すぎて車内で読むには危険な小説でした。ちょっと噴出しちゃっ
た。



なるべく、この台風の被害が最小限で済みますように……。 

それでは、また★

  黒酢日記4

こんにちは。筆致俳句【HITCH-HIKE】の黒酢です。

突然ですが皆さんの周りに天然な人はいますか?
僕は聡明な人や逡巡まみれの人と同じくらい天然な人が大好きです。

グループに一人くらいは天然やKYな人がいた方が(ときに厄介な事もあるけど)長い目でみたら絶対に楽しいように、単に人生を盛り上げてくれるという意味でも、またこちらの想定外の言動をする人と日常的に接することで「他者」への耐性を育てる事ができるという意味でも、天然な方は重宝したいなと思います。

もしかしたら私自身がすごく抜けているため無意識的に人種の近しい方々に肩入れしているという説も無きにしもあらずですが、ともあれ世の中の豊かさの証左として、世間に居場所を見出しかねているかもしれないそういった天然の方々が自然と呼吸ができて、かつ輝いて見える様な空間がたくさんあって欲しいし、そんな空間を支えるような器量を私も備えていたいものだな、と願う今日この頃です。

ではまた。

第四回テーマ「愛すべき放言 10選」

●「こっちの子供は英語がうまいねえ」
(長嶋茂雄/アメリカにて)

●「打倒、倒すぞ!」
(白石美帆/司会を務める「スーパーサッカー」のオープニングで)

●「ビートルズって、グランジ?」
(小島麻由美)

●「頑張ってください」
(福原愛/オリンピック直前の記者会見にて、同席してた柔道の野村忠宏に
「僕と愛ちゃんで金メダル二つ取ります!ね、愛ちゃん!」と振られた時の返し)

●「テヘ」
(長嶋茂雄/英語の授業にて「The」の読み方がわからず、こう発音)

●「俺、もの忘れがひどくてさ、トイレに入って
「何をしにトイレに来たのか」忘れちゃうんだ」
(高田純次)

●「あなたの悩みを50%解消する本ってのが売っててさ、
俺、悩みを100%解消したいと思ったから、迷わず2冊買っちゃったよ!」
(フランチェスコ・トッティ)

●「この人はなんでもお金で解決しようとして…」
(浅田美代子/母親の葬式に出席してくれた明石家さんまが香典を差し出した時の発言)

●「I Live in Edo」
(長嶋茂雄/「I Live in Tokyo」を過去形にせよ、という設問で)

●「セクシーすぎて疲れちゃった」
(ビヨンセ)


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  忘れられない映画 ~山中貞雄 編~

こんにちは。筆致俳句【HITCH-HIKE】のねぎ坊主です。


突然ですが、山中貞雄さんという映画監督をご存知ですか?
昭和初期、22歳の若さで監督デビュー。以後、数多くの脚本・監督作を生み出しながら、28歳の若さで戦病死。夭折した天才映画監督と言われています。

しかし、一般にあまり広く知られている方ではないようです。
私も大学で初めて監督作を観たのですが、その面白さにビックリしたのをよく覚えています。
戦前の作品なのに、内容は全然古くありません!

ただ、26本の作品を監督しながら、現在フィルムが残っているものはたったの3本だけです。
当時はフィルムを保存せずに捨ててしまったり、戦災で紛失してしまったそうです。
実に残念……。
いま、ほぼ完全な状態で観られるのは以下の3本だけです。(昭和10年~12年制作)

『丹下左膳餘話・百萬兩の壺』
『河内山宗俊』
『人情紙風船』

私はこの内、『丹下左膳餘話・百萬兩の壺』と『人情紙風船』を観ました。

『丹下左膳餘話・百萬兩の壺』は、2004年に豊川悦司主演でリメイクされていますので、ご記憶にある方もいらっしゃるのでは?
この作品はテンポも良く、笑いあり涙ありの人情ものです。登場人物の織り成すコミュニケーションの面白さや温かさにホロリとくる場面も多々あり。肩の力を抜いて観られるオススメの作品です。
ひとつのシーンが終わって、その次のカットで「次そう繋げるかぁ~。上手い!」と
心の中で何度唸ったことか。


『人情紙風船』は、タイトルどおり“人情なんて紙風船みたいに軽いよね”という暗い内容の話です。上記の作品に比べ、音楽もほとんどなく淡々と苦境に立たされた浪人の生活を映しています。観終わった後も、決して後味がよいとは言えませんが、何故か忘れられない映画です。主人公の浪人が何とか仕事をもらおうと、上級武士を雨の中じっと待っているシーンが印象的です。
この『人情紙風船』の完成試写の日に、召集令状が届き、「遺作が『人情紙風船』ではさびしい」という言葉を残し、日中戦争に従軍。そのまま戦地で亡くなりました。
戦争さえなかったら、もっとたくさんの作品を観られたのに……。


ほとんど作品が幻となってしまった山中貞雄作品ですが、東京国立近代美術館フィルムセンターで特集を組んでいます!
9/15~9/27の期間中、現存する3本のほか、断片フィルムを集めたものや、戦後にリメイクされた作品などを中心に上映するそうです。
なかなか観る機会のない監督なので、この連休中に足を運んでみようと思います!
行きたかった展覧会もあるし、久々にアートな生活します。



◆「生誕百年 映画監督 山中貞雄」
  東京国立近代美術館フィルムセンター
  会期:2009年9月15日(火)~9月27日(日)


映画ってスバラシイですね。
それでは、また★


  狂歌について

皆様どうもこんにちは。筆致俳句【HITCH-HIKE】Soleilでございます。
このところの地震の多発に、否が応でも暗い不安を感じてしまいますが、皆さ
んは避難袋とか、用意していますか?
わたしは…………してません。しないとなぁ、とは思っていますがなかなか…。
きっとドタバタしているであろう永田町でも、避難袋が間に合わなかった感が渦
巻いていそうな気がします。

前回の記事で『日本三大盆踊り』についてご紹介しましたけれど、
地震にも『富士山三大噴火』といわれているものがあります。
中でも、江戸の中期に起こった宝永大噴火は、比較的最近のものでもあり多数の
記録が残っているので
どこかで聞いた(または読んだ)ことのある方も多いのではないでしょうか?
富士山の噴火する直前に大きな地震があり、地震後はその火山灰で長く人々を困
らせたという天災です。

今考えても、その苦労は計り知れないものですが、日本には「転んでもただでは
起きない」という風習がずっとずっっっとずぅっと昔からあるのを忘れちゃいけません。
こういう天災や飢饉、または今の与野党逆転のような、政に大きな変化がある度
に育った文化があるのです。


『狂歌』

狂歌(きょうか)とは、社会風刺や皮肉、滑稽を盛り込み、五・七・五・七・七
の音で構成したの諧謔形式の短歌(和歌)。
狂歌の起こりは古代・中世にさかのぼり、狂歌という言葉自体は平安時代に用例
があるという。
落書(らくしょ)などもその系譜に含めて考えることができる。独自の分野とし
て発達したのは江戸時代中期で、享保年間に上方で活躍した鯛屋貞柳などが知ら
れる。
特筆されるのは江戸の天明狂歌の時代で、狂歌がひとつの社会現象化した。
狂歌には、古今集などの名作を諧謔化した作品が多く見られる。これは短歌の本
歌取りの手法を用いたものといえる。
近代以降、狂歌は全くふるわず、現在でも愛好者の多い川柳と対照的である。
Wikimedia

誰もが知るような名歌を捻って、時事ネタを織り込んだり、
またはわかり易く風刺してみたり、と
文字より音で情報が伝播していった時代には、時勢を知る何よりの情報源だった
のでしょうね。

(★…狂歌/☆…元歌)

☆これやこの行くも帰るも別れつつしるもしらぬもあふさかの関@蝉丸

★これやこの 行も帰るも 風ひきて 知るも知らぬも おほかたは咳
前述の宝永大噴火の時に詠まれたものです。
火山灰で気管を病んだ人が多かったことが伺える一句。
地震は火砕流による被害の辛さが詠まれていない事も、
江戸の風流(ふりゅう)だったのかも知れませんね。


★白河の清きに魚のすみかねて もとの濁りの田沼こひしき
白河は、寛政の改革を行った松平定信の領地で、前任者・田沼意次の裏のある政
治の方が良かった、という歌。
そういえば先月まで季節はずれの幹線道路工事が、至るところで行われていまし
たね。ふむ。


★金は内藤志摩守 すそからぼろがさがり藤
これは今の長野県にあった信濃岩村田藩内藤家の藩財政が困窮していたことを詠
んだもの。
財政難が極まり、藩内外の商人からした借財でしばらくを凌いでいた領主・志摩
守への狂歌です。
しかしこの領主、不真面目だったわけではないんですね。こんな逸話が残ってい
ます。

領民から借りた金が返せなかった志摩守は、借金返済の代わりに鯉を配りました

しかし領民は「殿様からいただいた鯉は食べられぬ」と用水に放流しておいたと
ころ、

その鯉が増えて、名高い『佐久鯉』になった、というのです。
さがり藤は家紋。金は内藤=金は無い、なのでしょう。

wikipediaにもあるように、川柳とは対照的にローカルになっている狂歌ですが
ある種、タブロイド紙の見出し年鑑を読むのと似てるかな、というくらい、面白
さがあるのも事実。
興味のある方はこちらなんて、オススメですよ。


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